いってきます
今日から五日間、胸が張り裂けそうなくらい辛いことが続くかもしれない。
泣いても喚いても、時間は淀みなく進んでいく。
夜は何度も起きて、時計を見た。
朝が来るのが、怖かった。
ギリギリに起き、口の中にヨーグルトやピザやゴーヤを詰め込み、玄関へ。
奥さんが見送りに降りてくれた。
人が聴いたら笑うかもしれないが、ドアが閉まる間際の優しい笑顔は、お釈迦様みたいだった。
その笑顔や、子供たちの静かな寝顔を心に焼き付け、一歩一歩、前進します。
いつの日か「こんなこともあったな」と、笑って振り返ることができると信じて。